"Gate of CHRISTIANIA" Date : 2010.10.04 Photo : AKITO SENGOKU |
今週の火曜日、京都UrBANGUILDに来ていたデンマークのT.B. HansenとM. Mørkholtによるデュオ MXのレコード"NI RUNDER MODSOLS"が非常によろしい。よく聴いている。最近よく聴いていたFaustやKraftwerk, それからGonjasufiにもたまたま雰囲気が近かったからかもしれないが…。
http://www.jvtlandt.com/mx/
それよりも、まずレコードのアートワークにグッと来てしまった。上のリンク先トップにある画像がジャケット表面のデザインだが、これがメンバーの手によってシルクスクリーン印刷で1枚1枚刷られている。
しかもレコードジャケット自体が古いレコードのもの(全然関係ないミュージシャン)を再利用していて、これの表裏を逆にひっくり返し、内側の白い面を外側にして、そこに印刷している。もちろんこのジャケット自体も1枚1枚異なる。内側を覗き込むと、元になるレコードジャケットが見れるのも楽しい。
新品なのに、昔からあるレコードのような雰囲気があり、しかも印刷時のムラや支持体となっているジャケット1枚1枚の「差」が1点モノ感を倍増させ、購買意欲を掻き立てる。販売時、束にして置いてあった状態から1枚を選ぶのも、レコード好きにとっては決断を迫られ、己を試されるような「出会い」を楽しむ貴重な時間となる。
中に入っている音源はおなじものでも、こういったパッケージデザインのアイデア1つでものすごく魅力的な「モノ」になるよなぁということを改めて実感した。
特に、音源とアートワークがミュージシャン自身によって行なわれているということもあり、とてもいいバランスで1つのモノになっているのが羨ましかった。
それから、メンバーのシルクスクリーンのスタジオが、2年前にデンマークに行ったときに訪れたCHRISTIANIAにあるという話を聞いてうれしくなった。まったく上手く表現できないが、ちゃんと繋がってるんだなぁと思った。
写真はコペンハーゲン滞在最後の夜、ひとりで「ヨーロッパ最大の無政府主義国家」CHRISTIANIAを散歩した時に撮影したもの。いつかCHRISTIANIAのなかでTIME PAINTINGがしたいなぁ。絶対みんながハッピーになると思うよ。