
[開催延期]
Noho@40 Beckett 2020
公演 "雨の中、傘の下"
2020.12.13 [sun] 13:00 - 17:00
京都に拠点を置く能法劇団の設立40周年を記念して、龍谷大学深草キャンパスで「Beckett 2020」と題したシンポジウムを開催します。 本シンポジウムでは、研究者や能法劇団メンバーによる講演や対談を通じて、アイルランド出身の劇作家・小説家であるサミュエル・ベケットが、日本の伝統芸能や文化に与えた影響について考察します。
また、「すばる文学賞」を受賞した小説家・澤西祐典の短編小説『雨の中、傘の下』を題材にした能法劇団による新作のミニ・パフォーマンス (ワーク・イン・プログレス) や、能法劇団がこれまでに国内外で上演したベケットの12の劇を稽古風景や舞台の写真やビデオを通して回顧する懇談会も行います。
会場の様子はオンラインで配信いたします。 皆様のご参加をお待ちしています。
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[プログラム]
13:00 Part Ⅰ
講演会「ベケットと日本―ようやく開眼」
アイルランドのダブリンで生まれ、成人後の人生をパリで暮らしたサミュエル・ベケット(1906‐89)は、英語とフランス語の二言語で小説や演劇を発表します。ベケットは、1953年1月にパリで初演された『ゴドーを待ちながら』で名声を得えました。この戯曲に描かれた孤独や苦悶は、紛争や自然災害、感染症など、さまざまな形のカタストロフィに苛まれている21世紀の我われが抱える不安や痛みに通じるものがあります。シンポジウムでは、そんなベケットが日本の演劇にもたらした影響や、翻訳という課題について比較検討します。
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15:00 Part Ⅱ
公演「雨の中、傘の下」
毒の雨で廃墟と化したある島の街をひとりの女がさまよう…。 「すばる文学賞」受賞作家・澤西祐典の短編小説を元にした能とリアルタイム映像と音楽による新作のワーク・イン・プログレス。
原作:澤西祐典
演出:ジョナ・サルズ
出演:松井 彬 [能], 飛鳥井かゞり[語り], 仙石彬人 [TIME PAINTING], 松井俊介 [後見]
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16:00 Part Ⅲ
懇談会「Looking back 振り返って」
1981年結成の能法劇団が国内外で上演したベケットの12の劇を、稽古風景や舞台の写真やビデオを通して回顧します。 2021年には40周年記念公演の実現をめざしています!
出演:茂山あきら [大蔵流狂言師], 松井 彬 [喜多流能楽師]
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主催:能法劇団
協賛:龍谷大学 国際文化学会
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