2011/03/05

ヤスリがけとBhagavan Dasとそこからあふれる白い粉

Date : 2011.03.04    Photo : AKITO SENGOKU


今日の作業成果。ビジュアル・パーカッション(仮称)の木枠の組み上げ、接着と、塗装。サイズは、330 × 330 × 30mm。2つ。

写真ではまだなんだか全然分からない。実際まだ最終の形態がみえてない。迷い中。03.17の"Velvet Moon Vol.26"までにカタチになればいいのだけれど…。

塗装は、塗る→ヤスリでやする→塗る→やする…の繰り返しでなかなかすすまない。紙ヤスリの消費がメチャクチャ多い。無駄が多いのか?そんなもんなのか?


でもこのヤスリがけの反復作業はかなり好きで、いつも没頭してしまう。思考もめまぐるしい。さらに昨日から作業中に聞いていた音楽が、この没頭作業にかなりハマってた。


Bhagavan Dasさん。見るからに妖しい。かなりアヤシイ。一応、1945年 カリフォルニア生まれのアメリカ人。もともと中古車の販売員をしていたらしい。売り上げもそこそこよかったのだが、60年代に例によってインドに渡り、修行をし、グル(指導者)/ヨギ(yogi)となる。エクタールというインドの一弦琴を弾きながら、ヒンドゥー教の神様を讃えるチャントをうたっている。

70年代後半にグルとしての活動をやめ、「普通の人」に戻り、ブリタニカ辞書の販売員かなんかをしていたようだ。 (ライナーノーツを読んだ記憶だけで書いているので、曖昧です。間違っていたらゴメンナサイ)

僕が知ったのは、京都の今はなきCDショップの試聴機に入っていた"NOW"というBeastie BoysのMike Dプロデュースのアルバムを聴いたのが最初だった。それが指導者 Bhagavan Dasとして復活した直後のリリースとなる。今はなきレーベル"Grand Royal"からリリースされる最後のアーティストというのが当時の宣伝文句だったように記憶しているが(ということは2001年リリース?)、「Grand Royalの最後がこいつで本当にいいのか!?大丈夫なのか??」と思いつつもレジに向かった。

"NOW"は曲はチャントそのものだったが、聴きやすくPOPにアレンジされていて(Mike D的要素)、それはそれで胡散臭くてよかった。あくまでもワールドミュージックを取り入れすぎたポピュラーミュージックといった感じ。

その後、何の気なしにネットで検索していたら、2009年に今度はNUTONE MUSICというスピリチュアル/ヒーリングミュージック系?のレーベルから立て続けにBhagaban Dasのアルバムがリリースされていて、かなりびっくりした。また出会ってしまった感。しかもこれらのアルバムはもっと本質に近い「加工なし!」な内容で、気合いを感じる。内容はだいぶゆるいのだけど。いまはこっちを気に入っている。上のYouTubeでの演奏に近い。


僕が今年最初に買ったレコードもずっと探していたBhagavan Dasの1972年のアルバム"AH"でした。今年はそういう年になるようです。

  
Date : 2011.03.04    Photo : AKITO SENGOKU





























全く関係ない方向性に話が突き進んでしまったが、要は最近はこういう音楽を聴きながらヤスリをかけている。そしてそれが楽しい。でも塗料や木材の粉まみれになっている。顔が粉っぽくなり、花粉症とあいまってくしゃみがたくさん出る。そういう話です。


因に去年の最初に買ったレコードは、チャックベリーの"After School Session"。