久しぶりにvimeoにLIVEの映像をUPしました。PCの買い替えを機に、映像編集の環境も一新してみました。毎夜、夜中に試行錯誤を重ねて重ねて、ようやくなんとか使えるようになりました。日々、人類の進歩に調和していくのがやっとの状態です。ヒト様との調和のできなさ具合には定評があります。
だいぶ溜まってしまった過去のキロクを、もう一度振り返る時間は貴重です。「変わらないでいるために変わる」。今まで思っていたことと逆なような気がして、最近びっくりしたコトバ。新鮮なコトバとの出会いは刺激的です。感覚的に生きているので、コトバについて考えだしたら動けなくなります。コトバも、カタチが無いからこそ圧倒的に何かが足りなくて、もどかしくもそれを脳みそで補う過程が好き。兎に角、すべては新たなソウゾウに繋がる。…最近、夏目漱石が発明(訳)した単語に魅せられ、それらを頻繁に使いたがる傾向にあります。
ハナシがそれましたが、VIDEOアーカイブも充実させていこうと思ってます。相変わらず少しづつですが…。
まずは、もうだいぶ時間が経ってしまいましたが、今年の03月19日に京都UrBANGUILDで行われた"Velvet Moon vol.50"でのLIVEの模様。舞踏家の今 貂子さん、MIDIアコーディオン奏者のryotaroさんとの共演です。
この日は、ryotaroさんの企画するイベント"Velvet Moon"が記念すべき50回目を迎えるという、スペシャルな夜だったのでした。今さんとryotaroさんと事前に珍しく打ち合わせをし(普段のLIVEはほとんど全く打ち合わせない)、とは言いつつも基本的に3人とも即興の人間なので、大きなテーマや全体の流れの確認程度。観ている風景を確認しあうような会話になるのですが、これがとても面白かった。完全にイメージの世界。出てくるコトバがどれも新鮮だったのを覚えています。
3人とも身体表現、音楽、ヴィジュアルと異なるメディアを扱っています。それでも共有する「感覚」がある。LIVEでは、それを軸にそれぞれのやり方で重なり絡まり広げていく。織り機で編みあげていくような感覚。それをまずはコトバで確認。
ウヤウヤしく言ってますが、この日のテーマは「春」。全くの季節ネタです。そして、"Velvet Moon"の50回祝いということもあり、もうひとつは「月」。安易といえば安易ですが、そこは流石この3人。それぞれの春感・月感が普通とはちょっと違うみたいです…。その辺り、映像をご覧いただければ存分に味わうことができるかと思います。
映像を見返してみてまず思ったこと…「ryotaroさんはいろんな事をしていた」ということ(失礼)。普段、僕はステージから離れているのでミュージシャンの手元まではなかなか見れないんですね。カメラをセットした場所も近かったことから、アコーディオンの鍵盤の音、蛇腹の音、生々しいほどにそれらの音が音楽になっていて、圧巻。堪能できました。因みにMIDIアコーディオンというシンセサイザーとつながっているアコーディオンのため、アコーディオン以外の音もLIVEで演奏されています。LIVEで観ても気づいてないヒトも多いそうなので、念のため。
そして、今 貂子さん。今さんとご一緒させて頂くのはこの時がはじめてでしたが、素晴らしい体験でした。どこまでも連れて行ってくれるような、本当に「導かれる」という感覚がぴったり。衣装も天女さまのようなイメージで、どこまでも登っていくような、月さえも超えて別の惑星まで行って月を眺めているような…。あくまで個人の感想ですが、今回のコラボレートでは、神話の世界からはじまって、相まみえないと思っていた科学の世界まで凌駕してしまう。そんなブッ飛んだお話ができたような気がします。
それぞれ違う分野の人と共演するとき。お互いが影響しあって、お互いを必要とする状態。もっと言うと対等な関係になるのか。あるいはそれぞれが単体では欠けている状態。そんな関係が理想なのかなといつも考えていますが、それに近い状態だったんじゃないかなと思ってます。
LIVEは全体で40分強と長めであったため、映像ではPart.01・Part.02に分けています。この3人では前編・後編のほうがよかったかな。何れにしても少し長めなので、お時間のある際にゆっくりとご覧ください。
この3人でのコラボレートは好評だったこともあり、また3人が「もっとやろう!」モードになったこともあり、この後、季節折々風物詩的に行われています。07月06日に「夏の部」が終了し、次回は11月に「秋の部」が行われます。映像を観て気になった方はぜひ生で体験してください。お待ちしております。
Tenko Ima, ryotaro & AKITO SENGOKU Live at "Velvet Moon vol.50" UrBANGUILD, Kyoto -Part.01-
from AKITO SENGOKU on Vimeo.
Tenko Ima, ryotaro & AKITO SENGOKU Live at "Velvet Moon vol.50" UrBANGUILD, Kyoto -Part.02-
from AKITO SENGOKU on Vimeo.
TIME PAINTING by AKITO SENGOKU
Collaborate with Tenko Ima [Dance] & ryotaro [Music]
at "Velvet Moon vol.50" -music, dance & performance night!-
March 19, 2012
UrBANGUILD, Kyoto, Japan
http://www.urbanguild.net/
Dance :
Tenko Ima [Butoh]
Music :
ryotaro [Accordion, Electronics]
http://www.ryotaro.info/
Visual :
AKITO SENGOKU [TIME PAINTING]
http://akitosengoku.blogspot.jp/
Shot & Edit : AKITO SENGOKU
TIME : Part.01 22:24 / Part.02 22:10 | Date : 2012.03.19