2013/05/29

展覧会「re:framing -表情の空間」at 京都芸術センター 終了。

トークイベント「表情の空間」: 助川貞義 × 仙石彬人 at 京都芸術センター 談話室 
Date : 2013.05.26 Photo : Naoki Fujita
05月26日。京都芸術センターでの展覧会「re:framing -表情の空間」無事に終了しました。会期中の週末7日間に渡って行われた、計9回のパフォーマンスと2つのトークイベント。それぞれにご来場頂いた皆さま、本当に有難うございました!

最初は「終わらないんじゃないか」というくらい長い期間に思えた展覧会にも終わりが来ました。いい展覧会でした。毎度のことでうまく言えませんが、僕にとっては新しくて刺激のある経験となりました。いままで考えていたことの限界が押し広げられたような気がします。そもそも展覧会のタイトルがそんな印象。最初からいい名前だなぁと思っていました。

フレームについてもう一度考える機会。モノの見方、もっと言うと意識が拡張していくキッカケ。日々、節々にアートとか音楽がなんで必要なのか考えて生活をしていますが、そんなに簡単に結論は出ません。でもここ数ヶ月の経験は、確実に自分の人生に大きな影響を与えるようなことばかりで、いままではんなりと思っていたことや、そうなんじゃないかなぁ…と疑っていたことがきっちり繋がったり、ちょっと「何か」見えたり。新しいものに出会うと、最初は怖い。それは知らないものだから。もう少し時間が経てばちゃんと自分のものに出来るんじゃないかと思います。

仙石彬人関連イベントの最後を締めくくったのは、OVERHEADS 助川貞義氏とのトークイベント「表情の空間」でした。僕自身、京都芸術センターで助川さんとLiquid Lightshowの話をする日が来るとは夢にも思っていませんでしたが、最後に相応しい夢のような時間。本当はもっともっといろいろな話に繋げて広げて掘り下げていくことは可能(この際話術は度外視)でしたが、それをやってしまうと延々と続いていきそうで、誰も聞いてくれる人がいなくなってしまう恐れもあったため、今回はあきらめました。でも、LightshowやVisual Musicなど、視覚と音楽が関係を持った表現について、日本ではあまり深く語られることが少ないように思います。もちろん日本にもそういった表現はたくさんあるけれど、名前がついていない=認識されていない=根付かないという連鎖が起こっているように感じます。今回のトークをきっかけに、今後助川さんとも一緒に次のヴィジョンが作れたらいいなぁと思っています。その時はぜひもっとガッツリ絡んだ光をおみせします。

相変わらず長々と書いてしまいましたが、今回お世話になった京都芸術センターのスタッフの皆さま。本当に有難うございました、お世話になりました。少し前までは「展覧会」というものにはもう縁がないのかもしれないなと思っていたので、お話を頂いた時は驚いたのと同時にとても嬉しかったです。何よりやりたいようにさせてくださった、展覧会担当の藤田瑞穂さん。最初の打ち合わせの際に「常設展示する作品はつくれませんが、その代わりにパフォーマンスをたくさんします。」というよく分からない僕の提案を快諾してくださったこと、展覧会中に気がつきましたが、すごい決断ではないかと思います。だって展覧会です。普通はそんなことしません。嬉しかったです。パフォーマンスごとにいつもギリギリでなんとか乗り越えられたのは、藤田さんと他のスタッフの皆さんのおかげでした。有難うございました!

それから出品作家の横内賢太郎さん、ヤマガミユキヒロさん。おふたりとおふたりの作品と出会えたこと、ご一緒できたこともとても光栄なことだと思ってます。人としても作品も、それぞれにバラバラで、とてもうまくバランスがとれていたのではないでしょうか。

最後に、共演してくださった皆さまに感謝!もぐらが一周するまで、グラウンドの桜の木、双子の未亡人のおふたり、genseiichiさん、藤田陽介さん、イガキアキコさん、Polar Mさん、白黒ミドリのみなさん、みすずさん、Caitlin Coker、Andy Couzens、そして助川貞義さん。はじめましてだった方も、いつも無茶な提案を受け入れてくれる方も、アリガトウ!

僕はずっと同じパフォーマンスを続けているわけですが、ずっと続けているといろんな方向からいろいろな人が薪を持ってやってきてくれます。そして焚き付けられるのです。ずっと同じ事を続けるためには、毎回違うことをやらなければいけないと思っています。現場で刺激をたくさん与えてくれる人との共演は、どれもかけがえのない時間です。それぞれのパフォーマンスの報告が全然できなくて申し訳なく思っています。また写真や映像を紹介させてもらいます。

さて、終わってみると短い気がするのはいつものこと。6月にはまた新しい世界がみたい!共有する絵。TIME PAINTINGはなかなか消えないみたいです。いまは「どうしたら脳みその内側の壁にイメージを投影できるだろうか」ということを考えています。SEE YOU SOON!!!!!


仙石彬人 AKITO SENGOKU